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男児一児のマイペース母がふと思った事を書いています。

まさかの昭和の古い育児本にお世話になってます【松田道雄】

児童館や図書館などで度々目に入っていた育児本『定本 育児の百科』
イラストの無いシンプルなカバーになんだか古くさいタイトル。古い育児本なんて今の時代にそぐわないだろうと手にとる事はありませんでした。それまで図書館で借りていた育児本はどれも大体分厚いので、貸し出し期間の2週間ではなかなか読み終わらず、と言うか項目が多すぎて頭に入らないので、いっそ買ってしまおうとネットで情報収集してたところその古臭い本が目に止まりました。
amazonのレビューも良く、非常に興味が湧いてきたため早速ポチッ。
サラッと読んでみただけの感想、もっと早くに読んでおきたかった… 
 
興味が出た時点ですでに子供は1歳半。文庫本サイズに分冊されていたので、「(下)一歳6ヶ月から」を購入したのですが、もくじには上巻からのものが載っており、見るとますますこの本を知らなかった事が悔やまれます。二人目を授かる事が出来たら是非全巻手にしたいと思っています。
 

どういった育児本なのか

 

定本育児の百科 (岩波文庫)〔全3冊セット〕

定本育児の百科 (岩波文庫)〔全3冊セット〕

 

 

 なんと50年近くも前の1967年初版!なので、離乳食やトイレトレーニングなどの部分で現在推奨されている事と多少のズレもあるようですが、「どうということはない」「鍛錬」など独特の語り口に「心配しないことだ」「気にしないことだ」という断定調のフレーズも多い為、読むととにかく安心感を感じると思います。

『子供の立場に身をおいて育児を考えること』『核家族になって育児の伝統から切り離された母親を支援すること』が著者の目的である為、医学的な面でと言うより、精神的な面で非常に参考になると思います。
 
で、ここのところ偏食が激しい息子。朝食なんて、パン3口とかしか食べないし。夫に話すと愚痴っぽくなってしまっていたので、久しぶりにこの本を開きました。
子どもの食べられる副食の範囲がひろがるにつれて、どの子にもある好ききらいは、「偏食」という形をとってくる。偏食は、子どもの味覚に個性があるというだけのことだ。偏食がただちに有害とはいえない。母親のいう偏食は、母親のつくった料理をまんべんなく食べてくれない、ということにすぎない。(中略)2歳から3歳という時期は、あまりごはんを食べない。どの母親も「うちの子はごはんを食べない」と心配する。しかし一年間に体重がせいぜい2キログラムしかふえないでいい時期なのだから、ごはんをそんなに食べる必要がないのだ。
おおぉ、そうですね、そうなんですね。(とりあえず安心)
この下巻、6歳までの項目がありますのでまだまだお世話になると思います。
 
そして、この松田スピリットに触れたい方で現在2歳のお子さんのお持ちの方

  

私は二歳 (岩波新書)

私は二歳 (岩波新書)

 

 こちらもおすすめです。2歳児視点で進むお話です。時代は変わっても、母親の子育てに対する悩みは今と全く変わらず。そして姑との関わり方、夫婦のあり方なんかの描写も現代と変わらないんだなと。そんな母親の心情も2歳児は鋭く察知してますよと、ハッとさせられる部分もあります。

こちらも項目別にわかれていますのでその該当する時期にパラパラっと読めます。

 

これからどんどん自我も強くなってくるであろう魔の2歳児、この本のおかげでイライラする事が少しでもなくなりますように。